You are currently viewing ロイヤルオンタリオ博物館 2

ロイヤルオンタリオ博物館 2

COVID-19対策で9月も入場は制限されており、事前にウエブサイトからチケットを購入しないと入れないようになっていました。偶然予定が合ったのでサイトからチケットを購入。開館時からの時間にしました。降りる地下鉄駅は博物館前。地下鉄の階段を上がるとクィーンズパーク側の入り口に出ます。 中に入るとアーチ型のモザイクをあしらった天井のエントランス、そして真ん中を通る広い回廊があります。マイケル・リー・チン クリスタル側から入ると大きな恐竜が待ち構えている感じになるのでオススメです。

ソーシャルディスタンシングの表示もオリジナル

博物館の展示は考古学、地質学、鉱物学、古生物学、動物学の分野に対応していて、中近東の美術、アフリカ美術、東アジアの美術ヨーロッパ史、カナダの歴史と文化、恐竜の化石や生物の種の多様性、考古学などの収集品でがあります。カナダで最大の博物館でも所蔵されている分量に対して建物の規模が小さく、展示しているものはごく一部のようです。

中国などアジア地域の展示

中国寺院のアート、壁画と仏像たち

一階は日本や韓国、中国などアジア地域に関する展示があり、仏像を見たとたん、なぜか安らぎを覚えました。この博物館は5つの主要なギャラリーがあり、それぞれが考古学、地質学、鉱物学、古生物学、動物学の分野に対応していたこともあり、それに文化的な要素が加わり見応えがあります。

ちなみに日本の芸術と文化のコレクションはカナダで最大で、10,000を超える展示品は、江戸時代と明治時代が中心ですが、コレクションには、1400年以上前の考古学的遺物から日系カナダ人アーティストの現代作品までが含まれています。「高円宮憲仁親王の日本美術文化ギャラリー」と呼ばれ、学生時代にカナダのクイーンズ大学に留学し、カナダとの交流促進に尽力された故高円宮憲仁親王殿下にちなんでいます。現在ギャラリー全体の再設置計画により閉鎖中です。

恐竜・化石・鉱物・生物などの展示

実物大の生き物たち

2階はティラノサウルス、ステゴサウルス、トリケラトプスはもちろん、鳥脚類恐竜のパラサウロロフス、竜脚型恐竜のバロサウルスなど、北アメリカ大陸に生息していた恐竜たちが展示されてる恐竜ギャラリーや、実物大の動物たちの展示。天然石や鉱物の展示もあります。ファミリー、実際に骨や化石が触れたりするギャラリーやARで動く恐竜と写真が撮れたりするコーナーもあるので、子どもたちがとても喜んでいました。気に入ったのはトイソルジャーの展示。ナイトミュージアムの映画を思い出します。

トイソルジャーたち

ヨーロッパの遺産、テキスタイル、モダンデザイン

ヨーロッパの遺産展示では、ルネッサンス、バロック、ロココ、新古典派、ビクトリア朝を時代ごとに表現した部屋があり、舞台芸術のよう。モダンデザインギャラリーではフランクロイドライトからアルネヤコブセンまで、20世紀のヨーロッパとアメリカを代表するデザイナーの作品を展示しています。ジャック・エミール・ルールマンの手作りの傑作からチャールズ&レイ・イームズの工業生産作品まで、フランスのアールデコ、アメリカのモダニズム、ドイツのバウハウス、スカンジナビアのモダン、インターナショナルスタイルと戦後のモダンなデザインムーブメントがわかりやすく展示されていて、学生時代、学んだものの実物が見られて嬉しかったです。

モダンデザインギャラリー

アフリカ、古代エジプト文化遺産の展示

古代エジプト文化の遺産では、5、000年近くにわたる古代エジプトの歴史をたどり、精神と日常生活のあらゆる側面を描いた印象的なオブジェクトのコレクションがあります。 先史時代のエジプトからプトレマイオス朝時代までカナダで最も重要なコレクションです。

古代エジプトの墓の副葬品や棺、ピラミッドを再現したもの、その中の巨大な壁画などを展示

アクセスビリティー

ROM は全ての訪問者に対して包括的な博物館での体験できることが責任の一つとして位置づけられています。

・触覚ツアー

・目の見えない人や視力の弱い人に説明的なナレーションを提供する音声ガイドプログラム

・点字、隆起した線のグラフィック、大きな活字とカラーの写真をフィーチャーした触覚の本
・大活字の間取り図、大活字ガイド
・ハンズオンギャラリー
・訪問者へのギャラリー通訳
・アメリカ手話(ASL)の通訳とツアー
・ASLビデオポッドキャスト
・博物館のインタラクティブなタッチスクリーン
・磁気ループシステム
・聴覚障害者とスタッフ間でのリアルタイムのコミュニケーションを可能にする 支援通信技術(Ubi-Duo)

入口などに関しては

・マイケル・リー・チン入口からは車イスの入場が可能で、ブロアー通りから自動引き戸、ギャラリーまで傾斜が2%のである

・ウェストンクイーンズパーク入口には、スロープとプッシュボタンの自動ドアがある。

・学校グループ向けのプレジデントチョイススクール入口は、スロープとプッシュボタンの自動ドアが装備されている。

・クルマの場合、Bloor Street WestまたはQueen’s Parkの停車帯を利用して乗り降りが可能。

など入場券に関してのことまで様々なサポートがあります。

トロントに行った際、ぜひお訪れることをオススメします。


ロイヤルオンタリオ博物館(Royal Ontario Museum)

住所:100 Queen’s Park, Toronto, ON, M5S 2C6