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ロイヤルオンタリオ美術館 1

鋭角的で斬新な建築がBloor通りとQueens Park の角に現れます。それはロイヤルオンタリオ博物館(Royal Ontario Museum)、通称ROM。クリスタルと呼ばれる2000年に増設された建築のデザインは斬新なランドマークになっています。ROM はカナダでは最大、また年間100万人以上もの人が訪れるカナダで最も多い訪問者の博物館でもあります。

建築

1912年に建てられ1914年に博物館として公開しました。もともとオンタリオ州とトロント大学で統治されていたので、トロント大学の「哲学者の散歩道(philosopher’s walk)」に沿って西側が選ばれました。

設計はトロントの建築家、フランク ダーリン&ジョン A.ピアソン (Frank Darling & John A. Pearson)。

ROM横の哲学者の散歩道

イタリアンとネオロマネスクを統合した様式となっています。建物の中心を通り抜ける廊下が中央にあり、ドーム型の円形建築、エントランスロタンダのガラスモザイク天井は素晴らしく、見応えがあります。

博物館の南部にはキュらとリアルセンターがあり、トロントの建築家Gene Kinoshita, with Mathers & Haldenbyが設計。

コンクリート、ガラス、プレキャストコンクリート、骨材パネルのシンプルなモダニズムスタイルとなっていて、博物館の管理サービスと展示されていない遺物の保管場所となっています。

エントランス天井

マイケル・リー・チン・クリスタル

増設部、クリスタル

2002年から、博物館はルネッサンスROMと呼ばれる大規模な改修および拡張プロジェクトを開始し、オンタリオ州政府とカナダ政府は、6000万ドル、マイケル・リー・チン(Michael Lee-Chin)は、3,000万ドルを寄付しました。拡張の目的は年間の訪問者数を75万人から140万人〜160万人に増やすことと、博物館の研究、保護、ギャラリー、教育公的プログラムを支援するための資金金提供の機会を創出すること。建築家はダニエル・リベスキンド (Daniel Libeskind)が国際コンペティションのファイナリスト50人の中から選ばれました。

内部から見た増設部分

デコンストラクティビズム(脱構築主義建築)のクリスタルは25パーセントのガラスと75パーセントのアルミニウムで覆われ、鉄骨の上に置かれています。クリスタルの傾斜した壁は、既存の歴史的建造物の側面には触れていないようになっています。当初この建築は物議を醸し出したようです。また当時かなりの水漏れがあり、最初の冬の気候への懸念、構造物に危険な雪荷重が形成されるのを防ぐために、2層のクラッディングシステムがクリスタルの設計に組み込まれました。建築家ダニエル・リベスキンドは過去の建築(デンバー美術館含む)でも天候に関連する問題がついてきたようです。


ロイヤルオンタリオ博物館 (Royal Ontario Museum)

住所:100 Queen’s Park, Toronto, ON, M5S 2C6
アクセス:地下鉄 Bloor-Danforth Subway Line :St. George駅より徒歩4分 入り口はストリートレベル。エレベータあり。地下鉄Yonge-University Subway Line Museum駅より徒歩1分 入り口は階段を上がるので車イス非対応。

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